自分の創作活動を振り返る、2021年。

 どうも、一年ぶりです。NOVEL DAYSを主戦場に小説を執筆している、Web小説家の成瀬川るるせです。創作TALKさんの企画に参加するのは、四年連続、四回目です。

 

成瀬川るるせNOVEL DAYSマイページ

 

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 今年は収穫もありました。僕の書いた『百瀬探偵結社綺譚』が、星海社の2021年秋座談会にて、大きく取り上げられたのです。飛び上がるほど嬉しい出来事でした。
 また、主戦場NOVEL DAYSの方では、サナトリアム小説である『ケモノガハラ』が、総合一位を取りました。一位になった小説はこれで四作目となりました。
 お読みくださる皆様のおかげであり、感謝の日々です。

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 今年の創作TALKさんのオプションに「創作とイベント」という項目があるので、それにもさらっと言及しておきたいと思います。
 僕はnoteでも活動しており、そこの自主企画「note神話部」のお世話になっています。
 それ以外にも、気軽に読める意味のない雑文などを書いていますので、よろしければフォローなどしていただけると嬉しいです。

 成瀬川るるせnoteマイページ

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 ああ、そうそう。NOVEL DAYSでの総合PV数が100万PVを突破しました! ついに到達したか、と感慨深い気持ちがいっぱいになりました。これからも驕ることなく、執筆を続けていきます。

 今年からの新連載としては、私小説作品である『密室灯籠』を始めたことが挙げられます。

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 七月から連載がスタートして、当初の目標とは違い作業は難航しており、なかなか完結しません。来年の半ばには完結できるよう、走り続けたいと考えております。

 いや、もう三年前になりますが、『偽典・蘆屋探偵事務所録』という作品をつくり、そこでできなかったことを総てやりつくそうと考えてつくっていたのが『百瀬探偵結社綺譚』でしたが、星海社の座談会でその役割を終え、やりたかったネタがたくさん残っている状態です。それらの消化・昇華をしていくことが、来年以降の僕の目標となります。

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 ですが、NOVEL DAYSが始まった直後からウェブ小説を書き始めて三年半、ここに来て家庭の事情とぶつかり合うことになります。猶予は、長ければ二年で、僕は生活環境を変えねばならないのです。
 来年早々からドタバタと奔走するようなので、精神的に執筆していけるか疑問で、環境が変わったらどうだ、というと、まだなにも言えないのです。この生活とのデッドヒートが創作の醍醐味だと感じる方もおられるでしょうが、僕は執筆をし続けることを人生の目標としてしており、今からそわそわしています。

 執筆環境はMacになりました。もともとがMacユーザーだったのです、僕は。戻ってきました。
 来年、再来年は特に、僕の人生でターニングポイントのひとつとなる年になるのは間違いないので、今の生活環境での卒業製作として、十万文字以上の作品を、できれば数作品残してから、新環境に移行しようと考えています。
 長くなりましたが、この記事は創作TALKさんのプライベッターに貼り付けるのをはてなブログにして、同じ記事をnote、その後、NOVEL DAYSでも公開しようと思います。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。では、また来年!

自分の創作活動を振り返る、2020年。

2020年の創作活動と来年の目標
 Web小説家の成瀬川るるせです。NOVEL DAYSとノベルアッププラスを主戦場に活動しています。創作TALKさんの企画に参加するのはこれで三度目です。三年連続での参加となります。

 ……今年。今年は振り返りたくはないですね。コロナの所為もあって、めちゃくちゃでした、生活も、創作活動も。

 成果と言えるものもありました。NOVEL DAYSで拙作『文芸部は眠らせない』が総合1位になりました。ノベルアッププラスでもジャンル2位になりました(知らない間には、ジャンル日間1位にもなったようです)。以下、リンクです。

 

 文芸部は眠らせない NOVEL DAYS版

 

 文芸部は眠らせない ノベルアッププラス版

 

 この作品は、高校の文芸部で部員たちが文芸についてわきゃわきゃ語っている、という趣向です。基本は一話完結式の物語です。NOVEL DAYS版は最新話まで更新されているのですが、だいたい60話を越えるあたりから、作品が様変わりします。

 第一部になっている部分は、実は書いたのは僕が成瀬川るるせと名乗りはじめた2年前よりずっと前、4年くらい前です。僕のこの作品を覚えてくれていた方がいて、その方と現実でお会いしたときに、「あの作品、面白かった! またどこかに掲載してよ!」とおっしゃっていただいて、そこで作品を古いHDDからサルベージすることにして、連載を開始したのでした。

 それが、1年前の秋。幸運にも好評だったので、第二部以降を書くことになりました。そして、休載を挟みつつも、現在も続いています。ありがたい話です。僕は恵まれているのかもしれない。

 

 今年の活動としては、『百瀬探偵結社綺譚』という作品を連載し出したことが挙げられます。

 

 百瀬探偵結社綺譚【述義】 NOVEL DAYS版

 

 この作品は変則的で、作品内エピソード『庚申御遊の宴』は、NOVEL DAYSの「骨太小説」というコンテストに送ったもの、そして、『手折れ、六道に至りしその徒花を』は、ノベルアッププスラスの「BLフェア2020」への参加作品でもあります。

 

 

 

 手折れ、六道に至りしその徒花を:成瀬川るるせ

 作者からの一言コメント:男が虚空蔵求聞持に身を委ねるは愛ゆえか。

 

     ↑は、ノベルアッププラスでの作品のリンクです。

 

 

 常陸を舞台にした、伝奇ノベルです。自分の作品のなかでは、今、一番、自分で推しています。まだ9万文字くらいなので、これからですね。来年、創作TALKさんに参加するときは、一体、『百瀬探偵結社綺譚』は、どのくらい成長しているだろうかな、と。来年も続けていきますよー。仕込みしているだけで一ヶ月は余裕に過ぎるようなエピソードばかりの作品で、高速には書けない作品でもありますが、だらだら続けます。

 

 

 そして、今年と言えば、僕は二次創作をはじめたんですよ、いわゆる、SS(ショートストーリー)って奴を。以下、pixivへのリンクです。

 

 

 芽兎めうペダル【a.k.a.もちゃちゃ】

2,220 文字(読了目安: 4分)

説明文:

Facebookに書いた最後の「またね」の挨拶の、しばらくのち。めうは愛車・もちゃちゃに乗っての日本一周の旅から帰ってきた! 果たして今、メンバーたちはどうしているのだろうか。めうは、サウダージのまり花の部屋のドアをノックする……。日向美ビタースイーツ、メンバー全員登場のssです!

 

 

 

 

 凍京NECROのSS #1

マスカラ&ヨアケガラス

3,013 文字(読了目安: 6分)

説明文:

指名手配犯・牙野原エチカ。女性への暴行事件で生死者追跡者のライセンスを剥奪され、吉原に潜伏中。だが、本人は至って元気。「エチカちゃん、美少女だらけの秘密の花園生活のため、一肌脱いでやりますかぁ!!」

 

 

 

 ……と、pixivにも参加しています(笑)。どちらもゲームの二次創作ssです。

 2月には、MGCMというゲームの二次創作祭りに参加することが決まっていて、たくさんゲームをやるようです。楽しみながらやるぞーっと。

 

 と、いうわけで、今年は、オルタナティヴな活動をしていた、という結果となりました。書籍化目指してただひたすら進む、みたいな感じではないですねー。

 来年の目標は、多様化した世界のなかで、僕の居場所を小説書きのなかで見つけ出すこと、のひとことにつきます。来年は最強のエンジョイ勢として、楽しむぞー!!

 以上、今年の創作活動と来年の目標でした!!

 創作TALKさん、来年も開催してね!!

2020/12/30 22:52

自分の創作活動を振り返る、2019年【再録】

2019年の創作活動と来年の目標
去年、僕は次の一年に向けて、こんな目標を立てたのでした。

 

 

「 来年の目標は、すでに決まっていて、それは二つある。

1.『死神はいつも嘘を吐く』を10万文字以上のボリュームの作品にする。

2.エンターテインメントな百合小説を書く。              」

 

……ども、こんにちは。成瀬川るるせ、と言います。NOVEL DAYSを主戦場に、執筆活動をしています。

 今日は『企画・創作TALK』さんの年末恒例の企画にのって、今年一年の自分の創作について振り返ろうと思います。

 今年一年を振り返ると、栄光と転落、というエキサイティングな言葉で括れると思います。と、いうのも、NOVEL DAYSの総合ランキングで一位を二作品で取ったということ、そして、その後、転がるように落ちていった、ということがあったからです。

 一位を取った作品は、『偽典・蘆屋探偵事務所録』と『死神はいつも嘘を吐く』の、二作品です。

 『死神~』については、目標の10万文字を越えて、15万文字以上になったのですが、熟考した結果、削ろうと思い立ち、約5万文字削ったところ、人気がいきなり低下し、転がるように落ちていったのでした。

 一方の『偽典』は、自主企画としてスタート、そこから方向転換し、連載をつづけた作品です。10万文字を越えたくらいで、完結にしました。連作短編なので、続けることは可能だったのですが、綺麗に完結させよう、と思って。

 

 去年立てた目標のもうひとつ、百合小説に関してですが、それは『夢浮橋モダン天鵞絨』に、結実しました。エンタメは、できなかったですね。シリアスな〈殺伐百合〉となりました。

 百合は、また挑戦したいですね。僕には望まれてはいないかもしれないですが。

 

 僕が成瀬川るるせという名義を使い始めてから、一年半が経過しました。今、連載している『文芸部は眠らせない』を、しばらくは主軸にして書いていこうと思っています。

 去年の僕は、チャレンジャーでした。でも、今は完全なチャレンジャーとは言いづらい立場にいます。いうなれば、アベンジャーかな、ゲーム風に言うと。

 

 

 とりあえず、頂点は見た。

 そこに広がるのは美しい景色だった。

 

 

 でも、僕は落ちて、リベンジする立場になった。

 逆に、防衛戦みたいなことをする必要がないのは、来年の僕の強みとも言えるけどね。まあ、浮き沈みはあるよねーってことで。日本という国は、一度転落するとリベンジが成功しにくい土壌があると僕は思っているのですが、長く執筆活動を続けるためには、そうも言ってられないですよね。

 来年の目標ですが、「書き続けるための、下準備をする」ことかなぁ、と思いますね。僕は、なにか専門があるかというと、なにもないので、なにか、強化したいですね。年々、いろんなことに興味が薄れてくるし、新しいチャレンジが出来づらくなっていくんですよ。年齢を重ねながら、いつも目をキラキラさせるのは難しい。

 あ。

「キラキラした学園生活を送りたい!!」

 って、ダメですかね。

 そうですね、恋人がいない歴がヤバいことになっているので、いわゆる妖精さんになってしまう日も近い!

 ヤヴァい!!

 はぁ。今年はインプット、ほとんど出来なかったなぁ。書くための資料はひたすら読んだけど。

 去年のこの創作TALK作成に関しては、簡単なプロットつくったんですよ、構成も考えて。でも、今年はフリースタイルで書いてしまいました。なぜなら、これだ、っていう目標がなくて、目標を見つけることが半ば、目標になっているという状態で、構成もなにもないよね、というお話。

 さて。不透明だぞ、来年に向けてのビジョンが。困った困った。困りつつ、来年がどうなるのか、自分でも楽しみでは、あるのです。一からやり直しだからね、いろいろと。何度、最初からやり直せばいいのやら。

 

2019/12/28 16:13

自分の創作活動を振り返る、2018年【再録】

2018年の創作活動と来年の目標
 と、いうわけで。今年の僕の活動を振り返ることにしたい。年末だし。

 僕が「成瀬川るるせ」としてスタートしたのは、今年からだ。しかも、この名義になってから、半年くらいしか経ってない。なにか、いろいろあった気がする。気がするだけだ。……って、それじゃこの文章が終わってしまうので続けるけど、基本的には、物書きとしては一般的というか、仕事(と睡眠)の傍らに、小説を書いていただけなのだった。

 今年(の9月から)の僕の活動の主戦場になったのは、NOVEL DAYSで、小説と言っても、『チャットノベル』という形式の小説で、だった。

 

 以下のリンクが、僕が2018年12月現在、連載中のチャットノベル『死神はいつも嘘を吐く』へのリンクである。

 

『死神はいつも嘘を吐く』

 

 かなり、風変わりな作品である。この『死神はいつも嘘を吐く』を書くにあたり、縛りを付けた。「できるだけ地の文を使わない」と「一幕劇になるようにする」の、二点を、だ。それに加えて、「読み応えがあるようにつくる」というのも、縛りとして設定した。チャットノベルという、フキダシでキャラクターがおしゃべりするように進む作品なだけに、リーダビリティは最初から高い。逆に、それだけだと流されてしまって終わるし、自分としても書いていて決めごとがないとつまらないので、タイトに締め付けてみた。が、締め付けるくらいでちょうどだった、ということである。なぜなら書いている現在、約1万PVになっているからだ。功を奏したのだと思っている。

 まだ連載は続行中だ。僕としては(小説では)初めての高いスコアだ。週間総合ランキングで15位にランクインし、トップページにも載った。

 

 チャットノベルが自分に向いていたのは、高校生だった頃、舞台脚本の「読み合わせ」というのを熱心にやっていたので、脚本やシナリオの形式がもともとフィットする作家性だったからかもしれない。身体が覚えていたのだろう。

 

【読み合わせ】とは→演劇の稽古で、俳優が脚本の各自の持ち場を互いに読みあいセリフのやりとりをすること。

 

 それにプラスして、僕は読者としては批評の本を読むことが多いというのも、これまでになく、有効に働いたのだ、と思っている。

 

 とはいえ、主戦場であるNOVEL DAYSには、数十万PVの人などもたくさんいるので、僕なんてまだまだである。喜んでばかりはいられない。

 

 

 

 来年の目標は、すでに決まっていて、それは二つある。

1.『死神はいつも嘘を吐く』を10万文字以上のボリュームの作品にする。

2.エンターテインメントな百合小説を書く。

 

 

 一番目の目標は、この作品は、長く続けないと意味がないのではないか、という考えによる。そして、できれば100話以上の話数を達成したい。

 

 二番目の目標は、自分のルーツに戻る、ということでもある。僕の中学生のときの一番の読書は、友達から貸してもらった少女小説だった。具体的には、コバルト文庫であった。僕の思春期の心は、少女小説とともにあった。そこに、原点回帰する、ということだ。

 もっと言うなら、ネットラジオのユーザーを長らくやっていたので「百合営業」に慣れ親しんでいた、という理由もある。

 

 「成瀬川るるせのNOVEL DAYS個人ページ」

 

 来年の目標、達成を目指して頑張ろうと思う。目標を読んでいただいておわかりのように、「賞をもらう」などの対外的な目標を掲げているわけではない。もちろん、賞は欲しいしお金になるようになりたい、それは物書きなら、思っている人が多いことである。でも、来年の僕の目標はそういう対外的なものではなく、「自分との戦い」をメインに据えている。なぜかというと、もっともっとパワーアップしないと、ほかのWeb作家さんたちに太刀打ちできないからである。

 そう、来年、目標に掲げるのは「可視化された自己鍛錬の成果」なのである。「頑張りました」ではなく、「頑張ったら目に見えて目標が達成できるもの」を目標にしたのだ。

 

 こうして書いてみたら、やることがクリアに視えてきた。

 あとは、目標達成のために動くことだ。

 いつになく、僕は熱くなっている。

 さあ、来年へ! 次の時代が待っている。

2018/12/27 18:16

【祝う】彼女はきっとしあわせだから

 会社に辞表を出し、受理された次の日は晴れだった。
 コートの襟を立て街を歩く。
 雑踏。ここに紛れれば、僕は顔を失った大衆の一人となる。
 ゲーセンの前でケバブを買って食べながら、店内に入る。
 ケバブを包んでいた紙袋を捨てるためにカードとシミュレーションゲームを合わせた筐体の近くへ。
 上手いプレイヤーが人を集めていた。
 筐体に打ち込むその女性を見ると、元カノだった。
アーケードゲームやる趣味、あったんだ……」
 筐体を操作する彼女を初めてみた。
 声をかけようか?

 思った矢先、缶コーヒーを筐体の横から彼女に渡すスーツ姿の男性。
 二人でプルタブを開け、缶コーヒーを飲み笑顔。
「二人を祝おう」
 僕は彼女から辞表を提出されたんだし。

 

〈了〉(300文字)お題は【祝う】